インフルエンザは毎年12月頃から全国的に流行し、それが原因で死亡する人は、1万人を超えると言われております。インフルエンザにはA型とB型があります。
まず問題となるのは、インフルエンザの潜伏期間です。インフルエンザの潜伏期間は、通常、1日~3日で、長い場合でも1週間程度です。しかしインフルエンザは潜伏期間でも人に感染します。
相手が潜伏期間の患者さんの場合、インフルエンザの患者さんに接触したという感覚がないため、知らないうちにあなたも感染している場合があるので、注意が必要です。
インフルエンザの初期症状は急激に38.0度以上の発熱が出現し、全身倦怠感や全身の筋肉痛・関節痛が現れることです。その後呼吸症状や消火器症状が現れる場合もあります。風邪の場合は、徐々に体温が上昇し、あまり高熱にならず、咳や痰の呼吸器症状が主で、全身の倦怠感や関節痛などは少ないようです。しかしB型はあまり高熱にならない場合がおおいので注意が必要です。鑑別のためにもインフルエンザの迅速キットを用いた検査が必要です。
インフルエンザの潜伏期間は1~3日(長くて7日)となりますが、小さいお子さんがいるなど、家族感染をしっかり予防したい場合は、7日間を目安にして、隔離や予防の措置をとるのがおすすめです。
これには3通りあります。
以前は上記の①②が主な感染経路と言われてきましたが、最近では③空気感染もあるのではないかと言われています。つまりインフルエンザになったら、学校の登校や職場への通勤を控える必要があるということです。ただし患者さんが潜伏期である場合も感染しますが、自覚症状がないため、対策がないのが現状です。
①の予防として、マスク着用が最も有効です。
②の予防としては頻回の手洗いが有効です。
③の予防としては、患者さんの隔離です。
インフルエンザを予防する方法としては3つの方法があります。
インフルエンザの発症について最も影響を受けるのが受験生で、センター試験とインフルエンザの時期がちょうど重なるため特に注意が必要です。
インフルエンザの迅速キットを使用する(診断までに5分位かかる)
タミフル(内服)
リレンザ・イナビル(吸入薬)
ラピアクタ(注射薬)