〒490-1406 愛知県弥富市鍋平3丁目60 0567-57-1611

愛知県弥富市にある高村メディカルクリニック|泌尿器科、内科、皮膚科、美容皮膚科

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疾患別解説

皮脂欠乏症

皮膚の表面にある脂(皮脂)の量が減少し、それによって皮膚の保水力が減少し、皮膚がカサカサに乾燥する状態です(年をとるとなりやすい、天然保湿因子や角質細胞間脂質や肌の水分量の減少による)。当初は体の一部が乾燥するのですが、その範囲が徐々に拡大して、痒みも伴うようになります。更に進むと皮膚がボロボロと剥がれるようになり、ひび割れが出来、赤みを帯びて痒みのみならず、痛みも伴うようになってきます。
痒みが強いと眠れなくなり、それが精神的負担となってますます症状が悪化します。
まず保湿剤とかゆみ止めを使用して、その後に下記のようなスキンケアを心がけましょう。

  • 部屋が乾燥しないように加湿器を使用する。
  • 紫外線からダメージを受けないようにする。
  • 下着などは木綿などの刺激の低いものにする。
  • 長風呂は避け、低刺激性の石鹸を使用する。

伝染性軟属腫(みずいぼ)

伝染性軟属腫ウイルス(ポックスウイルス)による接触性感染(肌と肌が触れ合うことで感染する)で発症します。よってプールに入っても水を介して感染するわけではないので、泳ぐだけなら感染しませんが、ビート板やタオルなどを介して感染することがあるので注意が必要です。症状としては、表面がツルツルした径2~5mm位のイボ状のもの(頂点がくぼんでいるのが特徴)が、手掌や足底以外の部位に多発します。ほっておいても自然治癒すると言われていますが、見た目の悪さや他人に感染する危険があるため治療を希望することが多いようです。治療としてはピンセットで取る方法が確実です。しかし痛みがあるので、多発している場合は、数回に分けて取る場合もあります。ピンセットでつまむと白い塊が出てきますが、これは伝染性軟属腫ウイルスの塊です。

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白癬(水虫)

白癬菌(真菌(カビ)の一種である皮膚糸状菌)が、皮膚に感染して起こる病気です。 最も頻度の高い足白癬の場合、バスマットやスリッパから感染することが多いようですが、一般的には24時間以内に洗えば感染しないと言われています(抵抗力が下がっている人や、足を洗わず長時間靴を履いている人は感染しやすい)。白癬菌にかかった犬や猫からも感染することがあるので注意が必要です。また最近では柔道などのスポーツで肌が触れ合って感染するタイプもあります。白癬菌の感染する場所によって、足白癬(水虫)、股部白癬(いんきん)、体部白癬(たむし)、爪白癬(爪水虫)、頭部白癬(しらくも)、ケルズス禿瘡(頭部に生じた深在性白癬)などがあります。
症状としては、足白癬の場合、足の指の間がふやけて白くなったり、ジュクジュクしたりします。足の裏に小さな水泡が出来ることもあります。しかし見た目だけでは他の皮膚疾患(湿疹や皮膚炎など)と区別出来ないので、必ず顕微鏡検査が必要です。股部白癬(いんきん)、体部白癬(たむし)の場合は環状紅斑が特徴的です(丸い形をした紅斑で、辺縁は炎症が強く小水疱や丘疹が認められるが、中心部は他の正常皮膚と同じ色です)が、診断するには、やはり顕微鏡検査が必要です。爪白癬は爪が白く濁ったり黄色くなったり、また厚く肥厚するのが特徴です。顕微鏡検査で診断します。
白癬の検査としては上記のごとくハサミ、メスなどを用いて、病変部の鱗屑(りんせつ)(皮膚表面からはがれかけている角質)、小水疱、丘疹、爪、毛などを採取し、スライドグラス上で、水酸化カリウム溶液を滴下して顕微鏡で観察します(顕微鏡検査)。
治療としては、抗真菌薬の外用が基本です。しかし爪白癬や角質増殖型の足白癬などには内服治療も行われます。最近爪白癬も外用薬が発売され、内服薬と同程度の効果をあげるようになりました。

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尋常性疣贅(イボ)

ヒトパピローマウイルスが皮膚の小さな傷から侵入して皮膚細胞に感染し光沢のある皮膚色で1mm大の丘状に隆起した発疹ができ、徐々に大きくなります。表面は角化してザラザラしています。足の裏では体重のため魚の目様に固くなる場合があります。このようなタイプのイボは外傷を受けやすい露出部(特に手指、足底、膝、顔面など)に出現することが多いようです。
診断は見た目で分かる場合が多いようですが、確実に診断するには、イボの一部を採って組織学的に診断します。
治療は、一般的に液体窒素でイボを凍結させる方法を用います。これでだめなら電気焼灼または切除を行います。その他漢方のヨクイニンを内服する方法もありますが、効果が出ない場合が多いようです。

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尋常性乾癬

原因不明の病変で赤い発疹とその上に白色の鱗屑を伴った皮疹が多発する皮膚病です。刺激を受ける場所に出来やすいのですが、全身どこにでも出きます。徐々に大きくなり大きな皮疹になる場合が多く、正常の皮膚に見える部位でも刺激(掻いたりする)を与えると上記皮疹が出現します。痒みはある場合とない場合があります。伝染することはなく(うつることはない)、命にかかわることもありませんが、見た目が悪いので、治療を希望する人が多いようです。

治療
ステロイドとビタミンD3誘導体のドボベット軟膏の外用療法(塗り薬)や免疫抑制剤(シクロスポリンなど)やビタミンA誘導体(チガソン)などの内服治療や光線療法(紫外線の照射)や注射薬(分子標的薬など(病院でしか施行出来ない)などがあります。
紫外線療法としては全身に紫外線をあてる治療が以前は主でしたが、現在は患部のみに照射可能なターゲット型紫外線治療器が登場し安全性と効果の高さから注目されています。当院では紫外線レーザーのエキシマライトがこれに相当し。その使用により、薬の外用のみでは治癒できなかった乾癬の一部をコントロール出来るようになりました。

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帯状疱疹

体の左右どちらか(体の両側にはできず、片側に出来る場合が大半)にピリピリした痛みが先行し、その後赤い斑点と水ぶくれがおび状に現れます。片方の胸部の肋骨に沿って発赤と小水疱が並ぶのが典型例です。
子供の頃、水ぼうそう(水痘)にかかった時の水痘・帯状疱疹ウイルスが、治癒した後も神経節に潜んでいて、加齢・過労・ストレスなどで免疫力が低下すると、ウイルスが再活性化し、神経を伝って皮膚に到達し、帯状疱疹として発症します。ウイルスの再活性化が原因であって、他人から感染して発症するわけではありませんが、水痘にかかったことのない子供や免疫力の落ちた妊婦には、接触感染で水痘として感染することがあります。
発症部位によって次のような合併症があります。

  • 三叉神経第1枝領域(前頭部や前額部)に発症した場合:ウイルス性髄膜炎の合併があります
  • 鼻背や尾翼に発症した場合:三叉神経の第1枝(眼神経)の枝である鼻毛様体神経が侵されて目の合併症(ブドウ膜炎や角膜炎)をきたすことがあります
  • 耳介やその周囲に発生した場合:聴神経の障害によりめまいと耳鳴りが、顔面神経の障害により顔面神経麻痺が発生することがあります
  • 臀部下方や外陰部に発生する場合:仙髄に影響が及び膀胱直腸障害(尿閉・便秘)が発生することがあります

痛みには2つあり、急性期の皮膚や神経の炎症に伴う痛みと水泡や発赤などの皮疹が消失した後も神経障害が残って痛みが継続する帯状疱疹後神経痛があります。帯状疱疹後神経痛は、長期間続く事があるので根気よく治療を続ける必要があります。早期に治療を行い炎症症状を抑えることで、合併症や帯状疱疹後神経痛のリスクを減らす事ができます(早期治療が必要)。治療法は内服薬(抗ウイルス薬)、外用薬、神経ブロック等(帯状疱疹後神経痛の時に行う)があります。

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尋常性ざ瘡(ニキビ)

毛穴にある脂腺が角質で詰まり(なぜ詰まるかは原因不明)、皮下に脂肪がたまって、そこに細菌感染を起こす病気であり、思春期に始まることが多いようです。毛の周りの皮下に脂肪がたまって白く見え、その周囲を発赤が取り巻く像を呈します。
治療法は塗り薬を使用します。最近ではアバタレン(商品名ディフェリン)や、過酸化ベンゾイル単剤(商品名ベピオ)や過酸化ベンゾイルとクリンダマイシンの合剤(商品名デュアック)などが使用されます。いずれも皮膚の乾燥・皮膚はく奪、接触性皮膚炎(痒み、かぶれ)、紅斑、かゆみなどの副作用が出る場合があります。
その他ほとんど副作用がなくニキビに効果のあるサリチル酸マクロゴールによるケミカルピーリングなどの治療もあります(自費診療ですが当院で施行出来ますので、ご相談下さい)

アバタレン:角質の生成を抑制することで、異常角化による毛穴のつまりを抑制する
過酸化ベンゾイル:角質の剥離や酸化による抗菌作用と活性酸素を抑制する効果を持つ
クリンダマイシン(抗生剤):アクネ菌の増殖抑制や遊離脂肪酸を減少させる効果を持つ

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皮膚腫瘍

良性腫瘍と悪性腫瘍があります。

良性腫瘍
良性腫瘍には、粉瘤、脂漏性角化症、脂肪腫、軟性繊維腫(スキンタグ)、石灰化上皮腫、稗粒腫(はいりゅうしゅ)、色素性母斑(いわゆるホクロ)などがあります。
 
  • 粉瘤
    最も一般的な皮膚のできもので、皮膚表面の成分が袋を作って粥状の膿や垢がたまったものです。俗に脂肪のかたまりなどと呼ばれ全身のどこにでも出来ます。
    良性なので、ほっておいてもよいのですが、徐々に大きくなるので、顔に出来ると非常に目立って困ることがあります。また細菌感染を起こしやすい腫瘍なので、急に大きく腫れて強い痛みが出現してつらい思いをすることもあります。この場合は排膿切開をしてサイズを縮小させる必要が出てきます。したがって粉瘤は感染を起こす前のなるべく小さいうちに切除することが基本となります。
  • 脂漏性角化症
    老人性イボとも呼ばれ、老化現象のひとつですが、若年者に出来る場合もあります。イボのようにザラザラしたできもので顔を含めた全身のどこにでも出来ます。色は肌色~黒色まで色々です、形も平らなものから隆起するものまであり。痒みを伴って掻くことにより出血して来院される場合もあります。数およびサイズも徐々に増大してくるので、なるべく小さく数の少ないうちに切除することをお勧めします(サイズが小さければ簡単な局所麻酔で、電気焼却出来ますので、ご気軽にご相談下さい)。悪性腫瘍との鑑別が困難な場合は、病理診断(生検)する必要があります。
  • 脂肪腫
    繊維状の袋に包まれた脂肪細胞のかたまりで、ゆっくりと大きくなります(かなり大きくなることもあります)。触った感じは柔らかく、どこにでも出来ますが、背中や肩や臀部に多い傾向にあります。治療は切除が基本となります。血管の多い脂肪腫は血管脂肪腫と呼ばれ、軽い痛みを伴い、多発することがしばしばあります。脂肪肉腫(悪性腫瘍)との鑑別のため、病理検査が必要な場合があります。
  • 軟性繊維腫(スキンタグ)
    30歳以降の成人に出来ます。2~3mmで肌と同じ色の垂れ下がった腫瘍で、頚部や脇に多発します。良性腫瘍ですが、徐々に大きくなり見た目も悪いので、切除を希望される方が多いようです。局所麻酔下にはさみで簡単に除去出来ます。
  • 石灰化上皮腫
    未成年者の顔・腕・首・太ももなどに固いしこり(石のような固さ)として触れる腫瘍で、徐々に大きくなります。
    はっきりとした原因は不明ですが、毛を作る毛母細胞の異常増殖によっておこるのではないかと言われています。治療法は切除術が基本です。特に悪性腫瘍と鑑別がつかない場合は、摘出標本の病理検査が必要になります。
  • 稗粒腫(はいりゅうしゅ)
    直径1~2mm以内の半球状に隆起した白色のしこり です。若い女性の顔面(特に目の周り)に多発することがしばしばあり、非常に気にされる方が多いようです。見た目で診断出来ます。治療は注射針の先で皮膚を小さく切開して、中にある白色の球状物を除去します。麻酔は必要なく、1個取るのに10秒もかかりませんので、治療を希望される方はお気軽にご相談下さい。
  • 色素性母斑(ホクロ)
    一般的にホクロと呼ばれていますが、メラニンを含むメラノサイトが高密度で盛り上がって出来た良性腫瘍です。特に女性の顔に出来た場合コンシーラなどで隠せないことが多く、また男性でもモミアゲやヒゲの部分に出来た場合、髪を切ったり、ひげを剃る時に傷つけて出血や細菌感染を起こして困っている方が多いようです。治療は基本的に切除術が基本となります。小さいホクロは局所麻酔下に割と容易に切除出来ますので、お困りの方はご相談下さい。
    また形が不整であったり、色むらがあるものは悪性腫瘍(悪性黒色腫)の場合がありますので、病理検査を必要とすることがあります。

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悪性腫瘍
悪性腫瘍には、悪性黒色腫、基底細胞癌、有棘細胞癌、ボーエン病、ぺージェット病、日光角化症、悪性リンパ腫、菌状息肉腫、血管肉腫などがあります。
  • 悪性黒色腫
    黒色の腫瘍で、ホクロの癌と呼ばれています。非常に悪性度が高く、転移をして手遅れになることが多いので、早期に診断して、完全に切除することが大切です。良性腫瘍のホクロとの鑑別が必要で、手足(特に手のひらや足の裏)に出来たホクロには特に注意が必要です。ホクロと思っていても周囲との境界がぼけていたり、色むらがあったり、形がいびつであったり、大きさが6mmをこえていたりした場合は、悪性黒色腫を疑い、まずダーモスコープ検査を施行し、必要なら病理検査を行い診断する必要があります。以前は病理検査を行うため、組織を採ったりする(生検)と、そのことにより、転移を促進する可能があると言われていましたが、最近では生検後14日以内に切除術を施行すれば問題ないと言われています。
  • 基底細胞癌
    高齢者の眼のまわりや鼻、耳の周囲などに好発する黒色から灰黒色(まれに肌色)の腫瘍で、初期はホクロと間違われることがあります。徐々に腫瘍は大きくなるとともに中央が崩れて潰瘍(深くえぐれたような状態)をつくるようになります。また、辺縁では灰黒色の小結節が真珠の首飾り状に配列するのが特徴とされます。このような症状は悪性黒色腫でもみられることがあるため、病理検査が必要な場合があります。転移は非常にまれですが、放置すると周囲に広がって組織を破壊していくため、早期に切除術を施行するのが、治療の原則です。
  • 有棘細胞癌
    表皮細胞からできる癌です。皮膚が盛り上がってしこりになるので、見た目で診断がつく場合が多いようですが、初期にはイボと鑑別がつかず、診断を確定するために病理検査を行う場合もあります。表面が脆く、崩れやすいので、触っただけで傷になり、細菌感染を起こして悪臭を放つ場合もあります。有棘細胞癌にはボーエン病や日光角化症などの前癌病変(癌になる前の段階)が知られています。
    又有棘細胞癌を生じやすい場所としては下記のように皮膚の表皮細胞が何らかの障害を受けた部位が挙げられます。
    ・熱傷瘢痕(ねっしょうはんこん)のある部位
    ・紫外線を浴びやすい高齢者の顔・手の甲
    ・褥瘡(じょくそう)のある部位
    ・慢性放射線皮膚炎(放射線治療を受けて炎症を起こした皮膚)の部位
  • ボーエン病
    表皮細胞からできる癌ですが、病変が表皮内に留まる早期癌で、主に高齢者に発生します(前述の有棘細胞癌が表皮にとどまっている状態と考えられます)。赤~茶色の班で少し盛り上がっていたり、表面にかさぶたがついて、これが剥がれるとびらん面になったりします。色が赤いので湿疹や乾癬と区別がつかないこともあります。当初湿疹と考えて治療していても、痒みがない、ステロイド外用薬を塗っても効果がなく、徐々に大きくなってゆくなどの状態がある場合はボーエン病を疑って病理検査をする必要があります。治療は切除術を行うのが基本です。
  • ぺージェット病
    下記①②があります。どちらも早期には腫瘍は表皮内にとどまる前癌状態です。
    乳房ページェト病 中年以降の女性の乳輪周囲に湿疹様の発赤やびらんが出現します。痒みがなくステロイド外用薬を塗っても効果がないことが特徴です。このような状態が長く続けば乳房ぺージェットを疑い病理検査が必要になります。
    乳房外ページェット病 外陰部、肛門の周囲、脇の下、へその周囲に淡紅色や茶褐色の斑状病変として発症し、かゆみを伴うこともあります。湿疹と考えてステロイドの外用を受けても効果がなく、数か月以上症状が継続した場合は、乳房外ページェト病を疑い病理検査が必要になります。
  • 日光角化症
    皮膚の表皮細胞が長い期間紫外線によるダメージを受けて発生する(よって老人に発生する)初期の皮膚癌で、癌細胞は表皮内に限局しており、ボーエン病と同様に有棘細胞癌が表皮内にとどまっている状態です。放置すると深部へと広がります。紫外線の影響を受けやすい顔や手の甲に鱗屑を伴う1~3cmの紅色発疹としてみられることが多いようです。湿疹や脂漏性角化症と鑑別が困難な場合も多く、ほとんどの場合で病理検査が必要になります。治療としては切除術が基本ですが、範囲が広い場合はイミキモドクリームの外用薬が使用されるようになりました。
  • 皮膚原発の悪性リンパ腫
    リンパ球は白血球の一部で、Tリンパ球とBリンパ球に大きく分類されます。皮膚はリンパ節以外でリンパ腫を生じる代表的な臓器のひとつで、とくにT細胞リンパ腫が好発しやすい場所です。リンパ球は血液やリンパ節などを動き回っていますが、異常なリンパ球が皮膚に集まり、増殖を始める場合に、皮膚リンパ腫と呼ばれ、他の臓器のリンパ腫と区別されます。診断時に皮膚だけに病変がある場合に、原発性皮膚リンパ腫と呼びます。皮膚に原発する悪性リンパ腫の約85%がT細胞由来であり、皮膚T細胞リンパ腫の約半分は菌状息肉症という悪性度の低い病型です。セザリー症候群や成人T細胞白血病・リンパ腫や皮膚B細胞リンパ腫など、多数の病型があります。
    菌状息肉症は皮膚原発の悪性リンパ腫のなかで最も頻度が高く、悪性度の低いT細胞性リンパ腫です。紅斑期と呼ばれる早期病変では、湿疹や乾燥肌との鑑別が困難で、病理検査行わないと診断出来ない場合が多いようです。紅斑期で病変面積の少ない場合は10年経過をみても進行しない場合が約90%を占め、残りの10%は10数年かけてゆっくりと進行します。進行する場合は、紅斑が次第にしっかりとしてきて、固く扁平となり、周囲に拡大してゆく扁平浸潤期となり、全身のリンパ節の腫れが目立つようになります。最後に固く扁平になった紅斑上に腫瘤を形成する腫瘍期となります。皮膚病変の治療としては、外用療法(ステロイド外用薬)、光化学療法(紫外線療法:ナローバンドUVBなど)、放射線療法、化学療法(抗癌剤:進行した症例に使用)
    セザリー症候群は細胞学的には菌状息肉症と同じですが、紅皮症(全身の皮膚が赤くなり、鱗屑(粉)を伴う皮膚の状態)、表在リンパ節の腫脹、末梢血中への異形T細胞(セザリー細胞)の出現するもので、治療法は菌状息肉症と同じです。
    皮膚原発の悪性リンパ腫の発症原因は、菌状息肉症やセザリー症候群では不明ですが、成人T細胞白血病・リンパ腫ではHTLV-1と呼ばれるレトロウイルス原因と考えられています。B細胞リンパ腫の一部はリューマチの治療薬であるメトトレキセートで誘発されます。またEBウイルス感染が誘因と考えられているリンパ腫もあります。
  • 血管肉腫
    50歳以降の高齢者の頭部に発症する場合が多く、大部分の患者さんで頭部外傷の既往があります。症状としては、まず紫斑や紅斑が出現し、次いで浮腫を伴うようになり、さらにはびらんやかさぶたを生じるようになります。更に進行すると紫斑や紅斑の中に結節が生じたりします。診断は皮膚生検をして病理診断をすれば確定します。治療としては、範囲が小さければ切除術が基本ですが、重要臓器(目・鼻・耳など)を巻き込むと切除術が不可能になり、放射線療法やインターロイキン2治療や多剤化学療法などを併用する必要があります。早期に肺転移を起こして血気胸を来したり、その他の臓器(肝臓・リンパ節・骨等)にも転移するなど、非常に予後の悪い疾患です。

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